ほぼ週刊 JKT48推し!

結成当初からJKT48箱推しヲタのブログ。Blog yang pnya JKT48 Wota dari Japan

JKT48を通じて仲良くなったインドネシア人に、秋葉原をガイドしてもらっているうちに、JKT卒業生のディアスタに黒子のバスケグッズをプレゼントすることになった話

目次

※0415タイトル修正
修正前:「JKT48を通じて仲良くなったインドネシア人に、秋葉原をガイドしてもらった話」

◆はじめに
◆待ち合わせからミスドで雑談
◆アニメイトでJKT48卒業生ディアスタへのプレゼント購入
◆人生初のメイドカフェ体験
◆買い物リストコンプリートのため散策
◆蛇足

はじめに

ジャカルタに住んでたとき、JKT48専用劇場のあるモールに頻繁に通っていた。そのときに知り合った友人がたくさんいるのだけれど、その一人のW君がこのたび来日するとのことで、遊びにいく事になった。ちなみに彼は27歳の男性。

これは先週の話で、待ち合わせは秋葉原だった。
彼は日本語が話せないので、ぼくの拙いインドネシア語と幾分ましな英語、そしてボディランゲージを駆使して会話した。ジャカルタを離れて半年以上たったけど、インドネシア語を心配していたよりも忘れていないことがわかってほっとした。

滞在期間は一月弱で、その間に秋葉原に何度も行っている。会った日の翌日が帰国日である彼のミッションは、買い物リストのコンプリートと行きつけのメイドカフェに行く事だった。




事前に分かっていたのはこのくらい。

待ち合わせからミスドで雑談

午後いちで秋葉原の電気街口で待ち合わせ、とりあえず色々話すためにミスタードーナツに入った。ムスリムの彼でも食べられるものもあるし、日本を代表するドーナツが、甘いもの大好きなインドネシア人にどう評価されるか少し興味があった。

知り合ったのが日本に帰国する間近だったため、会ったのはまだ3回目くらい。そこまで親しいわけではなかったが、共通の知人が多いことや趣味が近いこともあり、まるで何年も前からの知り合いのように打ち解けられる。ジャカルタにいたときも、たくさんあったけど、趣味の力、コンテンツの力は偉大。

3年前から1年に1、2回のペースで来日しており、そのために毎年貯金をしている。メイド喫茶も、様々な種類の店に通っているがアットホームカフェが一番のお気に入りで、この日行く予定だった。今来日中で3回目だという。「メイドに会うために日本に来てるんだよ」と笑って話した。半分は冗談じゃなさそう。

ドーナツの感想を聞くと「まあおいしかったよ」という当たり障りない返答。残念、あんまりハマらなかった。

アニメイトでJKT48卒業生ディアスタへのプレゼント購入

W君お気に入りのメイドがお店に入る時間までまだしばらくあったので、メイドカフェに行く前に、友人へのお土産を買うのでアニメイトに行くことになった。

そして話していて驚いたのが、その友人とは、なんとJKT48卒業生のディアスタのことだったディアスタはバンドゥンという街の出身。JKTに入る前からバンドをやっていて、その街では有名な女の子だった。W君はジャカルタ生まれだけどバンドゥンの大学に通っていたので、そのときからの知り合いだという。そのバンドではアニソンやJポップの曲を多く演っていた。

ディアスタのお目当ては『黒子のバスケ』と『Free!』のグッズ。トレンドを押さえていることと、完全なオタであることの二つに驚いた。どうやってアップデートするんだろうか。インドネシア向け情報のキュレーターが誰なのか、今後調べてみようと思う。

W君がアニメイトに入って、グッズを物色しながら、ディアスタとどんなグッズがほしいかをラインで確認し合っていた。そして、会話の途中、何の話題から派生したのか分からないけど、「ディアスタがmoriさんのこと覚えてるってさ」と何気なく言ってきた。どうやら、日本人が劇場に来るとメンバー間で話題になる事が多いようだ。頻繁に通ってる人は自分が思うより覚えられてる可能性高いかもしれない。

例えば、UKロック大好きな日本人がバンドを組んでライブしてたとして、イギリス人が毎回ライブに来てくれたら、絶対嬉しいうえに忘れないはずなので、それに似た現象なのだろう。JKT48にとって、本家AKBのある日本が本場というイメージはあるだろうし。

いずれにせよ覚えててくれてとても嬉しいので、W君が買ったものに買い足して、お土産を増やしてあげた。アニメ好きな外国人に、海賊版じゃないグッズを手に取ってほしいということもある。

そんなことをしているうちに、お気に入りメイドがお店にいる時間になったのでアットホームカフェへ向かった。

人生初のメイドカフェ体験

ぼくにとって初のメイドカフェ。ドキドキしながらお店に入ると、まず外国人客の多さに驚いた。半分くらい外国人だった。パターンとしては以下の三つ。カップル、通訳兼ガイドの日本人プラス家族、男性二人組。

驚愕だったのは、メイドカフェ側に英語を話せるスタッフが一人もいない事。普通バックオフィスにでも一人くらい入れとくだろ、と思ったけど。

W君によると、たまに英語を話せるメイドもいるらしいけど、外国語がわからないのに、なんとかコミュニケーションをとろうとする仕草やボディランゲージがとても「Kawaii」とのこと。
W君、シルバーカード(後で調べたら5〜49回来訪するともらえる会員カード)を持っており、お店の人からも覚えられていた。

10分ほど並んだ後にお店へ入る。いくつかパックメニューがあったので、ぼくはフード、ドリンク、メイドとのツーショットチェキが入ったパックを選んだ。入場料が600円で、このパックメニューが1900円。もっと高いかと思ってたので少し安心した。

フードは『ぴぴよぴよぴよ♪ひよこさんライス』、ドリンクは『メイドがお絵かき♪あちゅあちゅモカラテ』を注文した。

メイドにお絵かきをしてもらった。オムレツを運んできてくれたメイドから「何を書いてほしい?」と聞かれたので、考えていたところ、別のメイドが「あの変なトトロにしなよ」とちゃちゃを入れてきて、「え~あれ下手だからやだ~」とわちゃわちゃはしゃいでいたので、その下手なトトロを頼んだ。その写真がこれ。

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写真:ぴぴよぴよぴよ♪ひよこさんライス×トトロ 筆者撮影

そしてちゃちゃいれてきたメイドに、ドリンクに絵をかいてもらった。絵柄はトトロ。これはむちゃぶりして、それに何とか対応するのを見るのが楽しいのかもしれない。

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写真:メイドがお絵かき♪あちゅあちゅモカラテ×トトロ 筆者撮影


通常メニューのほかに、生姜焼き丼などの場の雰囲気にそぐわないメニューもあった。おなかが減っていてかなりそそられたけど、お絵かきしてもらわないと、メイドカフェに来た意義が半減すると思い、断念。

お絵かきしてもらった後に、メイドと一緒に「もえもえきゅん」という呪文をとなえてから、食べ始めた。「冷める前に、萌えが逃げる前に食べてね~」と言ってメイドが去って行った。萌えって時間がたつと逃げてしまう成分だったのか。

食べながらw君と談笑していると、秋葉原にある他のメイドカフェについても教えてくれた。代表的なメイドカフェが4つあり、@ホームカフェはそのひとつ。そして、彼はこのカフェだけで13回来ていることが判明した。3年前から毎年来ているとして、一回の滞在でどれだけ通っているんだ…。すさまじい。

そのあと、ツーショットチェキをとる相手を、コルクボードに貼ってあるチェキから選んだ。お絵かきしてくれた子にしたかったんだけど、チェキと実物だと印象がかなり違って、見つけるのに少し時間がかかってしまった。ぼくが選ぶのに悩んでるとおもっのか、W君が「ぼくが初めてメイドカフェに来たとき、選ぶのになやんでしまって、15分かかったよ」と笑っていた。いやそれは悩みすぎだろ。

W君お気に入りのメイドは、売れっ子なのか忙しい様子だったけど、ちょくちょくぼくらの席に来て彼に話しかけてくれた。さすがに海外から通ってくれる客は珍しいのか。邪魔するのもなんなので、にやにやしながらやりとりを見守っていた。

会計を終えて、変える前にもまた、メイドさんがきてくれた。W君が「誕生日のイベントにまた来るね」と約束していた。話を聞いてると、そのイベント3か月後なんですが、それは…。と思って尋ねてみると、そうやら今年から語学留学をするらしい。日本コンテンツ好きが高じて留学をするとは。このような例は周りでは二人目。

買い物リストコンプリートのため散策

メイドカフェを出ると、W君がカバンから紙を取り出した。帰国までに済ませるべき買い物リストだ。自分のものだけでなく、友人から頼まれたものもたくさん。何を買いたいか聞いて、案内してあげようかとも思ったが、それは完全に不要だった。買いたいものCDや写真集、ポスター用の入れ物、ヘッドホンなど。すでにリュックは満杯だったけれど、帰る頃には両手も袋でいっぱいだった。

すべての場所を把握しており、小さい路地を通ったりして、いくつものショップを回った。ヘッドホンはヨドバシカメラで買ったのだけれど、フロアや目当てのものが置いてある場所までばっちり。前日まで、ガイドしてあげようと思ってたけど、完全な思い上がりだったことが判明。おみそれしました。
その割にミスタードーナツのことは知らなかったようなので、一部にとても偏った知識ではあるよう。

ぼくも欲しいものがいくつかあったので、それを伝えるとまた別のお店をいくつか案内してくれた。例えば同じ中古CD/DVDショップだとしても、お店ごとに得意分野や品揃えが違うとか。どこまで把握しとるんや。


色々散策しているうちに、21時になっていた。楽しいと時間が経つのが本当に早く感じる。翌日のフライトに向けての準備もあるので、W君は帰宅。

日本人がインドネシア人に日本の観光名所を案内されてしまった。不覚。

「日本人のぼくが、インドネシア人に日本のことを教えてもらうのって、おかしいよね」とW君に言うと、彼は「ぼくだってインドネシアの曲とか観光名所全然知らないから、変じゃないよ」とフォローしてくれた。確かに、彼はJKT48にはあまり興味がなく、ぼくの方が詳しい。

こんな体験の断片をツイートしていたところ、「デマこいてんじゃねえ」のRootportさんから、「そのシチュエーションはおもしろい」という旨のリプライをいただいたので、早速まとめてみた。
ぼくの周りには日本コンテンツ大好きインドネシア人がたくさんいたので麻痺してたけど、けっこう特殊なシチュエーションであることを再認識した。

蛇足

1日を通して思った事。
とても強い興味と購買意欲をもった外国人がたくさんいるのに、彼らには買う手段がほとんどない状況を肌で感じた。PCで動画や音楽を視聴したとしても、CDやブルーレイを買いたい層は確実に存在する。クールジャパン構想のもとで様々なプロモーションに予算が付けられているけど、まずはこのルート構築をするのが重要なんじゃないかな。