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JKT48メンバー出演の特撮シリーズ「ガルーダの騎士ビマ」グッズに見る、インドネシア進出に必要なローカライズ方法

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写真:購入したビマのソフトビニール人形と変身グッズ

ガルーダの騎士ビマって何?

「ガルーダの騎士ビマ(Bima Satoria Garuda)」とは伊藤忠商事(石ノ森プロの筆頭株主)と石ノ森プロ、そして現地メディアグループ会社「MNCメディア」がタッグを組んで制作した、特撮テレビシリーズ。反響が大きかったため、昨年放映された一期に続き、今年は続編である「ガルーダの騎士ビマX(Bima Satoria Garuda X)」が放映されている。


ガルーダの騎士ビマ - Wikipedia
ガルーダの騎士ビマX - Wikipedia

昔「仮面ライダーブラック」がインドネシアで放映された際に視聴率が良かったことや、RCTIの親会社MNCグループ役員が日本オタクであることなどが相まって、プロジェクトがスタートした。

一期ではヒロインにJKT48卒業生ステラ(放映当時はJKT48在籍)がヒロインとして出演し、仲川遥香もゲスト出演を果たした。

現在放映されている二期目は、ステラに加えJKT48の二期生タタも出演している。またエンディングテーマ曲を日本のバンドであるフランプールが担当している。

バンダイ製作のビマグッズ

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写真:おもちゃ屋さんのビマグッズコーナー

こういった子供向けの番組では、ソフビ人形や変身グッズが販売されるのがお約束。写真を見ても分かる通り、日本でも見慣れたフォーマットのおもちゃがたくさん売られている。

インドネシアでも子供向けに大人気!…と言いたいことろだが、そうもいかないのが現実。実はこれらのグッズ、上海で製造しインドネシアに輸入しているため、値段がバカ高いのだ。

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写真:ビマアクションフィギュア

例えばアクションフィギュア。
左のビマ単体アクションフィギュアが約3000円で、右の様々なパーツが付属したものが約4500円。インドネシアの平均月収は2万円程度であることを考えると、なかなか買いづらい価格帯といえる。

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写真:ビマのお面と変身グッズ装着したぼく

変身グッズは2種類ある。上の写真で身につけているのは簡易版で、食玩に近いクオリティであるにもかかわらず約1500円、しっかりした作りのものは約5500円だった。

お面は500円で、冒頭の写真のソフトビニール人形は1200円。いずれも高価で、あまり人気もないのか売り場のグッズたちはホコリをかぶっていた。

低価格・低クオリティでいいので現地生産しよう!

このビマプロジェクト、実は伊藤忠インドネシアがライセンス管理をして、海外でのライセンスビジネスの先行事例としても注目されている。DVDが発売されていないことや、悲惨なグッズの売れ行き状況を見ても、ライセンスビジネスが上手く言っているとは言いがたい。

バンダイが作ったほうがクオリティが高いとはいえ、ファンの手元にわたらないと意味が無い。
インドネシアは伸びゆく国であるものの、平均給与が上がるのを待っているのは、あまりにも無策。バンダイの指導を受けながら、伊藤忠が製作、もしくは現地のメーカーに投げるということを何処かでやらないことには、今と同じ状況が続くだけである。

せっかく海外で新たなチャレンジをしているのだから、「特撮=バンダイに発注」という従来のテンプレではなく、新しい可能性に挑んでほしい。

もちろん様々なハードルはあるはず。ぼくだったら、ハード面では日本の自動車関連の金型作ってる人たちに相談して、ソフト面は日本のフィギュア造形師に相談してみるかな。

いずれにせよ、せっかくソフト作ってるんだから何らかの形で儲けないと企画の存在価値が失われてしまう。
がんばってください!