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JKT48仲川遙香に見るコミュニケーション力upのコツ

このエントリは旧ブログ「ジャカルタのふろしき」2013-07-09 の転載です。

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とある日の公演MCの様子から、コミュ力upのコツを探る

JKT48の仲川遥香の現地でのなじみっぷりが半端じゃないことが、ちまたでちょくちょく話題にあがるが、公演を見ているとその理由が伺える。そして、コミュニケーション力をあげる参考にできる部分もあるので、とある日の公演MCを搔き起こし、そこからその秘訣を分析してみる。

3月26日 
恋愛禁止条例 高城亜樹(以下あきちゃ)、仲川遥香(以下はるごん)参加。

ぼくは仕事のため 一時間遅れで会場入りしたため、聞けたMCは二回。 

一回目MC

真夏のクリスマスローズ終わりのMC、はるごんのみ参加。
ジャカルタに来てから半年経っていないにも関わらず、はるごんのなじみっぷりがはんぱない。レナの横にいて、ひそひそ話をして色々聞いたり、手にメモをして覗き見ながら、何とか話に入ろうとする。
「セクシーでしょ?」とか若干自虐っぽいネタで笑いをとったり(仲川遙香は幼児体系)、具体的なネタは忘れたけどメンバーからのいじられっぷりがすごい。
「わたしインドネシア語うまいもん」みたいなことを言うと、他メンから「じゃあ何か話してみてよ」と言われ色々な簡単なインドネシア語の単語を話す。言葉に詰まってくると、他メンがはるごんに耳打ちして(ばればれのカンニング)、ちょっと変な言葉を言わせる流れになって、会場大爆笑。
さらに「はるかは英語も勉強してるよね」とむちゃぶりされ、かみかみで「I'm a princess」といって、観客を沸かせる。

二回目MC

ひこうき雲終わりのMC、あきちゃはるごんとも参加。舞台の上手に近い場所であきちゃの横にレナがいて、おそらくサポートするための配置。はるごんは一番離れたところで、MCの会話の流れおかまいなしに、別の子に抱きついて、こそこそ話したりしてた。得意の抱きつき攻撃で、色んなメンバーとの距離を縮めている様子。
トークテーマは「小さい頃はどんな子供だったか」。あきちゃと他メン絡みは全くと言っていいほどない。やはり言葉の壁は厚いのか。それを察してか、あきちゃが話すターンに入るとはるごんがちゃちゃを入れまくる。

あきちゃ話し始めたところで、はるごんが「はい、次の子~」という感じで話をぶった切って、あきちゃが「まだ何も言ってないよ~」というやり取りにして会場に笑いを起こす。
さらにあきちゃが「小さい頃は泣き虫だった」みたいな話しを一通りすると、はるごんが「今も変わらないじゃんw」みたいな突っ込みを入れて(もちろん全編インドネシア語)会場大爆笑。

言葉の壁もあってなかなか馴染めないあきちゃへの、愛のあるアシストが炸裂する。

そして自身の話す番になると「あたしの小さい頃はね〜、、、ちょうかわいかった!今もだけどね」みたいなことを言ってまたメンバーから総攻撃。小さい頃から太ってたんじゃないの、とか。

何か言うたびに会場は爆笑。ホームでのMCは安定感と爆発力を兼ね備え、これは人気も出るよなあ、と納得できる。

なぜこんなになじめるのか

記録してあるのは上記のみだけど、はるごんのMCを劇場で何回も見ていて気づいたことがある。

まず一つの最大の理由はは物怖じしないこと。言葉がわからなくても言葉以外の何かでコミュニケーションをとれる。家族の愛情に恵まれた子特有の、愛され慣れているというか、傷つけられること想定していない恐れのなさで、とりあえず誰にでも絡める特質を持っているように思える。観客にもがしがし話しかける。
同様の理由でボディタッチがめちゃめちゃ激しい。いっつも誰かに抱きついている。インドネシアは日本に比べるとボディタッチ激しめの人が多いので、日本的感覚でいると少し冷たい人の用に思われることもある。なので、はるごんの場合、日本人なのにグイグイくるなあ、という印象を持たれやすくプラスに働いている。

二つ目に、自分をネタにできる、かついじられキャラになれる点が大きい。はるごんの場合はいじられるポイントをさらけ出すことによって、自分に集まるコメントや反応を増やしているように見える。意識的なのか無意識なのかはわからないが。
あきちゃの場合は一緒にいる時間が少ないためあまりなじめていないという指摘がされることが多いが、そうではなく、一番大きいのはいじられるポイントやタイミングが少ないことだ。本来は天然キャラとしていじられてナンボのキャラなのに、AKB本店から来た大先輩という扱いのため、いわゆる落とすパターンのいじられ方をされずらく、にもかかわらずしっかりした先輩キャラはできないため、他メンバーとの絡み方が確立できていない。仮に先輩キャラをできる人がいたとしても、言葉がはなせないと優位性を保つことは難しいので、言葉が流暢になる前はいじられキャラの方が便利である。

三つ目に、これは二つめの派生でもあるけど、自分をネタにする場合のボケがワールドワイドな話題であり、理解しやすいという点。彼女の鉄板ネタは食べ物の話題。インドネシアの食べ物を積極的に試し、「〜を食べたよ」と話すだけでとけ込もうとしている努力が伺えるしインドネシア人もうれしい。海外から日本に来た友人がマイナーな日本の食べ物を知ってるとうれしいのと同じ。あとは食べ過ぎて太っちゃった、とかで笑いに転換したり。あとは自分の体系やお世辞にもうまいとは言えない歌唱力を自虐的に使うなど、基本的に国境を越えるネタが多い。というかこのエントリ書きながら思い出していくと、はるごんが使うネタの8割型食べ物な気がしてきた。
グローバルに通じるネタとして僕が多用するのは、「食べ物」「性(エロ話)」「スポーツ」「音楽」あたりがおおい。
そして「外国人なのになんでそんな言葉知ってるの?」みたいな意外性のある言葉のチョイス(いたずら好きの他メンバー変な言葉を教えられている)によって、ウケている場合もある。

海外で変な外国人枠としてウケている日本人の類似例として、プロサッカー選手でインテル所属の長友や、プロ野球選手でブルージェイズ所属の川崎が、あげられる。

結論からいくと、
①「物怖じせず言葉がわからなくても、わかるとこだけでいいから食いつく。」
②「ボディランゲージや笑顔などのノンバーバルランゲージを多用する。」
③「自分をネタにしていじられるキャラを出す。」
以上の3点が、はるごんから学べるコミュニケーションのこつといえる。
なんか当たり前というか身もふたもない結論になってしまった。

個人的な印象としては、はるごんの場合、言葉を自在に操れるようになっているわけではなく、言葉はよくわかんなくてもウケをとってなじんでいるように見える、って感じ。同じ境遇のあきちゃを落とすためだけに、はるごんの言語能力を過剰に評価する言説を見かけるので、念のため。それでも十分立派で、心の底から応援しているのは前提として。


蛇足:けっしてあきちゃの努力が足りない訳ではない
よくはるごんと比べてあきちゃは全然なじんでない、努力が足りないみたいに言われるけど、正直はるごんのコミュ力が異常なだけであって決して比べて批判するべきではない。さらにインドネシアにあまり滞在できないのは事務所の意向なので、本人に決められることではないんだけどなあ、、、とにたような批判を見るたびに残念な気持ちになる。ぼくが初めてインドネシアに来たときは半年くらいかなり苦労した。今でも大勢の中で一人だけぽかんと理解できないことがあったりして、彼女の苦しみはよく理解できる。